メディトレック株式会社

meruru開発秘話

meruruは3年近い年月をかけ、より多くの方にmeruruをお使いいただける知恵と工夫がいっぱい詰まった商品です。
発売後もお客さまの声を積極的に耳を傾け、さらに良い商品に進化させていきたいと考えています。

■開発のきっかけ
■開発の苦労
・meruruステイックの形状
・meruruピンセットの形状
・材料の選定
・試用試験
・meruruの洗浄/保存方法

■開発のきっかけ

東京にいても怖ろしかった3.11の東日本大震災。
眼に携わる仕事をしている私たちに、何かできることがないかと考え、手元のありったけのコンタクトレンズ洗浄液等を段ボール数箱にまとめ物資指定場所に送りました。
今振り返って考えるとそんな小さな数量で役に立ったのかどうか?食糧や毛布、衣類を募集している時にコンタクトレンズ用品を送りかえって災害支援物資の調達、配送の邪魔をしていたのかもしれないと思います。私たちも普通の精神状態では なかったのかもしれません。
毎日繰り返される映像を見ては泣いてばかりで、何もできなかったことをお詫びするばかりです。
コンタクトレンズを処方しに来られた方に東京に避難されていた方がいました。その方にコンタクトレンズの洗浄液、ケア用品を被災地で役立てられないかと考え送らせてもらった事などお話したところ、「どうもありがとうございました」と お返事を頂きました。
しかし、その方からのお話しで、被災地の状況は私たちの想像をはるかに超えていることを知りました。コンタクトレンズ自体が無い、当然洗浄液も無い。 メガネすらなく困っている人が居るとのことでした。飲み水も食べ物も無く赤ちゃんのミルクも無いのに、手を洗うなどとんでもない。
そんな中ですから、強度の近視のかたは日常生活に支障があったようです。医療機関が崩壊した中でコンタクトレンズもメガネも無いから何とかしてほしいと訴えてもどうなるものでも無かったのではとおっしゃっていました。私達に気を遣って、明るくお話をしてくださったそのお心遣いは忘れられません。
わたしたちは以前からソフトコンタクトレンズをはずすための器具(現在のmeruruピンセット)の開発を進めていました。
しかし、被災地での状況をお聞きしたことで、『手も洗えない状況では“はずす”だけではなく“つける”こともできなければ意味がない』ということに気付かされました。
今後、日本を大災害がいつやって来るのか定かではありません。そんな時のために『手も洗えない状態でもコンタクトレンズをつけはずしができる』器具があれば少しでも被災地の皆さまのお役に立てるのではないか・・・。
そんな想いから、ソフトコンタクトレンズを“つけはずし”できるmeruruの開発が始まりました。

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■開発の苦労

meruruはソフトコンタクトレンズ(以下コンタクト)を利用する多くの方に使っていただきたいという想いで、妥協することなく開発を進めました。そのため、開発に3年もの年月がかかってしまいました。meruruはピンセット、スティック共に変わった形状をしています。その形状になるまで数々の苦労がありました。
meruru開発のこだわりと苦労をお話しします。


meruruの試作品の山

3年間何度も試作を繰り返しました。これはその一部です。

初めて受けたコンタクトの装用練習を思い出して下さい。
・コンタクトを容器から取り出す時に指できれいにとれず、何度もやり直しませんでしたか?
・最初に指にのせたコンタクトをつける時って緊張しませんでしたか?
・コンタクトをつけるときに目を少ししか開けられずに下まぶたにレンズを触れさせ落としていませんでしたか?
・レンズをはずす時に目の中に指を入れられずに宙をつまんでいませんでしたか?

meruruスティック(以下スティック)はレンズを吸いつけて取ることができます。meruruピンセット(以下ピンセット)は指をちょっと動かすだけで目の中に入ってしまう角度になっています。

<meruruステイックの形状>
「レンズを吸い付けてとる」構造を考えて開発した結果、出来上がってみれば小さなスコップになりました。
このスコップの面積が0.5mm大きいか、小さいかで吸い付き方が違うのです。
スティックに吸い付いたレンズをピンセットのラッパ部に移し替える時にも0.5mm大きいか小さいかで容易さがちがってきます。
何度も何度も試作を重ね、失敗の連続で形状が決まるまでに1年以上かかっています。


素材や形状、スコップ部分の大きさも何通りも試しました。

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<meruruピンセットの形状>
ピンセットはつける際に使用する“ラッパ部”とはずす際に使用する“ピンセット部”があります。
【ラッパ部】
スティックからレンズを移す際に、ラッパ部が大きいと簡単に移し替えることができますが、0.5mm大きいとレンズを目につける時にラッパ部が大きく感じてしまいます。指より小さくなければ意味がありません。しかし小さくしすぎるとレンズを移し替えたときににレンズがしぼんでしまいつける状態にできません。
できるだけ小さくしながらもレンズをきれいにのせることができる大きさと形状に決まるまでに1年以上かかっています。
【ピンセット部】
コンタクトをはずす際に、ピンセットがつまみ易い角度で目レンズに触れることができるように計算されています。
この角度を発見するまでに何度も試作を繰り返しました。
ピンセットのバネの強さにも苦労しました。バネが強すぎても弱すぎてもレンズをうまくつかみ取る事が出来ないのです。バネの強弱を調整するたびにピンセットにひずみが出てピンセットの間隔にズレが生じてしまいます。
ピンセットの角度とバネの強さのバランスが決まるまでにも相当の期間がかかりました。
レンズに触れる先端部の硬さ(硬度)も目に優しくて、かつはずしやすい、最適な硬さを選びました。


素材や形状、角度、ラッパ部の大きさ、ピンセット先端の形や固さなど
現在の仕様に決まるまで、本当に長い道のりでした。

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<材質の選定>
meruruは数多くの材質を検討し、レンズが触れる部分は、ソフトコンタクトレンズの原料と同じシリコーンを採用しました。

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<試用試験>
meruruを妥協ない商品にするために、コンタクトのつけはずしテストを繰り返しました。
ソフトコンタクトレンズはメーカー、度数、遠近、乱視、カラコンを含めると百数十種に及びます。それら全てを使って試験しました。
連続して試験したことでレンズが破けて大騒ぎになったことも1度や2度ではありません。
完成したmeruruは多くのソフトコンタクトレンズに対応する商品となっています。

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<meruuの洗浄/保存方法>
meruruの洗浄/保存方法を決める際もレンズの洗浄メーカーなどにお話をお聞きしたりして、参考にさせていただきました。
水道水で洗浄して自然乾燥させたmeruruの生菌数の確認試験をおこなっています。使用を繰り返したmeruruの中で一番汚れていると思われるmeruruを試験しました。
その結果、生菌数測定試験成績は細菌、酵母、カビともに見つかりませんでした。これにより使用後の流水洗浄と自然乾燥がとても有効で有る事を確認しました。
ソフトコンタクト用洗浄剤で洗浄しても大丈夫です。
また、スティックの柄に溝を付け、ピンセットに取り付けることで、より清潔に保存/乾燥できるようにしました。

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